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新たなる希望 -ミズダニに効く薬!?-

2023年6月14日害虫関連

始まりそうです。終わりが。終わりが始まりそうなテンションでお送りします。(画像がなくてすみません)

ミズダニの逆襲

これまでこのブログでは水槽に発生したミズダニへの対応を模索してきました。

ミズダニ、ミズノロダニ、ササラダニ

詳しくはお暇なときに過去の記事を見ていただければ幸いです。(いや失敗した内容だから見なくていいか・・・)

恐らく魚に害はなさそうなのですが、増えると良くなさそうなこと、アクア仲間とのやり取りのときにダニ混入リスクがあることなどを考え、根絶を目指しています。

基本的には有効だと確認できた「熱湯」と、断定的に確認できた「酸欠」でやってきましたが、一見いなくなったと思っても気づくと流木についていたり。前回は避難水槽まで作ってかなり大規模なダニ殲滅作戦を行ったのですが、案の定また逆襲にあいました。

ありがたいことにこのブログでは珍しくコメントでダニ対策のお話をいただき、そのお陰でやめようかと考えていたこのブログもせめてダニ根絶までは続けるかと思った矢先、例の人物からあるものが届いたのです。

 

トロピカルNの帰還

このブログで度々登場するアクア仲間のW氏。彼のすごいところはその検索力、いや、探究力と言ったほうが正しいだろうか。気になった魚の学名、地域差、アクア関係の情報を徹底的に調べ尽くします。英語の論文とか読み漁ります。

そんな彼が半年ほど前にポロッと言った言葉

そう言えばトロピカルNってミズダニに効かないんですかね?

僕はこのブログを始めるきっかけとなった「コリドラス」を通販するときに、寄生虫対策としてトロピカルNも一緒に購入していました。何年も前の話です。

そのトロピカルNはほぼ使っていなかったのですが、気づかぬ間に廃盤になっており、しばらくしてW氏がポリプにハマったこともあり、駆虫用に瓶ごとお送りしていたのです。

W氏からの「トロピカルNミズダニ有効説」は、その段階では僕が「調べたけど諦めたような」という一言で終わりにしてしまっていたのです。なんて愚かな。

そして最近、再度W氏が調べてくれたようで、なんと、入っている成分のトリクロルホン(メトリホナート)が、イカリムシやウオジラミの他、「マダニやシラミの駆除」にも使われているという記述を見つけてくれたのです。神ですかあなたは。

もしあの時、W氏からの質問に「わからない」と答えていたら、W氏に火がついてきっともっと早くに、半年前に有効性があると気づけたのかなと・・・ 悔しいですね。自分の愚かさが。

そして数日前、黄色い怪しい粉が無事我が家に帰還したのです。

 

ファントム・メナス

大規模なリセットを行ってしばらく、水槽は平和な時間を過ごしていました。プレコたちの糞をスポイトで取り、半透明の容器の後ろから光を当てて目を皿にして調べ、ミズダニがいないことを確認する日々。ついに、ついに俺はやったんだ!と勘違いしていた日々。それに浮かれてバンジョーキャットとプンティウスを新規に購入し、水合わせのときに何気な〜く見ていた流木の、白砂がくっついてるのかな?と思った点が、ゆっくりゆっくり動き始め・・・

今となっては貴重な存在となったこの生体サンプルたち。ありがたくトロピカルNの有効性を確かめさせていただくことに。サンプルダニは数匹いたので、丁寧に1匹取り、別の容器へ。

まずは、本当に有効なのかどうか濃いめの濃度で試すと、なんと一晩でコロリ。

「こ、こいつは・・・効くぞ!!!」

以前に脱皮阻害剤であるデミリンを試したときに効かなかったので、今回も期待すると後で悲しくなるので可能性の一つとして考えていたくらいだったんですよ。なので濃度とかもテキトーに濃く入れて「これで生きてるなら魚のことも考えて今回もダメかなぁ」と予想してたので、テンションが上がりましたね。マジカと。効くのかと。

さて、効果アリということはわかりましたが、実際に水槽で使う濃度で効くのかはまた別問題なので、今度はしっかり濃度を計算。トロピカルNの規定量は200リットルに対して2g、つまり20リットルで0.2g、10で0.1、5で0.05。そして家にはプレコやナマズが多いので規定量の半分とすると、5リットルで0.025g。そんな精密な計りはないので1gから半分に半分に〜と分けてなんとか5リットルの薬液が完成。なんか、なんかこう、料理の時に塩を振って、少し皿から落ちていく塩みたいな、そのくらいの薬の量でした。

その薬液を小さい容器に取り、そこへ貴重なサンプルミズダニを投入。無色の頼りない薬液。トロピカルNの粉は黄色ですが、この液は。いや、こんなに薄かったらさすがにあの鬼の生命力を持つミズダニはやっつけられないのでは?と思いながら一晩・・・

なんと、死んでいました!!!ギャッツ!!!

いやマジカとw 規定量の半分で効いてる!一晩で!

規定量の半分の薬液に入れたのは2匹、規定量に入れたのも2匹、合計4匹のミズダニが、それぞれの液でそれぞれ1匹ずつお亡くなりになり、残る1匹ずつも瀕死でした。

これはもう、確実に効いている。トロピカルNが。ミズダニに。規定量の半分で。

本当に半年前の自分が許せなくなるほどの嬉しさでしたね。テンション爆上がりでした。これで前回の記事にコメントをくれた方も仰っていた「ダニが魚にくっついている可能性」も排除できそうです。これは強い。

ただ上がったテンションとは裏腹に、さらに冷静になった自分が問いかけてきます。

「それ、卵にも効くのか?」

目に見えない敵の殲滅をどう確認すればいいのだろうか・・・

 

後編へ続く

何度もやっている大規模リセットがいつも失敗に終わるのはこの卵の存在だと思っています。どこかからすり抜けて水槽へ戻っていると。

しかもなんかの記事で、ダニの卵は外から何かストレスを受けると自ら孵化を遅らせる力を持っているという情報もあり、この薬浴も一筋縄では行かなそうだなと思ったり。

本当はもう今すぐにでも最終殲滅作戦を始めたいのですが、冷静に作戦を立てていこうと思います。

「フォースと共にあらんことを!」