google-site-verification: google15eff406c7aca11e.html

ミズダニリセットを考察する

害虫関連

水槽内にいつの間にかいた小さな虫「ミズダニ」のリセットについての考察を書いていこうと思います。

ミズダニ、ミズノロダニ、ササラダニ

こんなん

ミズダニとの出会い

まず2023年1月現在の家の簡単な水槽データを。

  • 45cmにプレコ多めと他ナマズちらほら
  • 60cmにポリプ1匹カショーロ1匹他プレコなど
  • 水草は一切無し、エビも無し

ざっくりこんな状況です。

ミズダニとはもう数年の付き合いで、最初の出会いは水草水槽に本気出そうと思い立ち栄養系ソイルとB-4バクテリアで立ち上げたら見事に南米プラナリアとミズダニの楽園になったという感じです。

栄養系は某有名所のやつで、セット後しばらくアンモニアが下がらなかったので1ヶ月くらいしてB-4を入れたらアンモニアは無事下がって代わりに突如として彼らが湧いたんですよね。ソイルの中に?眠っていた奴らがバクテリアを糧に爆殖したのでしょうか?アンモニアも下がったのを見計らって…

絶対に他所からのそういう嫌な生物の持ち込みを嫌って水草も組織培養で行こうと思っていたら、まずそこから出鼻を挫かれるという。そして長い長い戦いが始まったのです。

  

これまでのリセット

家で増えているミズダニは恐らく特徴的にササラダニ系?のミズノロダニ?に近いやつだと思うのですが、基本的に魚や水草には無害ということらしいです。むしろ自然界では分解者として重要とか。ただ多分増えすぎると魚にとって良くないなと。

そんなわけで家でも何度かリセットをしています。まず最初にやったのは熱湯+炭酸水浴リセット。魚たちは別の避難水槽に移し、水草は炭酸水浴をし、水槽と器具は全て熱湯を通すというものです。これで見た目的にはミズダニは全滅しました。しかし、しばらくすると…

次に行ったのは熱湯+炭酸水+デミリン発泡錠リセットです。最初のリセットで思ったのが「恐らく水中に卵や小さな幼虫が漂っていて、それが後々復活しているのでは」ということで飼育水にアプローチするためにデミリンを使用しました。これは脱皮阻害剤で、魚やバクテイアには無害という奇跡の様な薬で、今探しても出てきませんが確かネットでミズダニにも有効みたいな記事を見たような… 気のせいだったのかなぁ…

ミズダニが再々登場して容疑者に上がったのは、残飯処理として1匹だけ入れていたヤマトヌマエビですね。エラ?の辺りが何やら茶色になり、恐らくミズダニに寄生されたものと思われます。甲殻類に寄生するとかいう記事も見たような。

ミズダニに寄生されたヤマトヌマエビ

明らかに色が変わっている。

その後この子はプラケでこの色が抜けるまで管理し、ウルスカの30cm単独水槽へ入れたのですが、そこでミズダニが大繁殖するという。まぁ、こいつのせいかまたは同時期に入れたソイルの中にミズダニの休眠卵?仮死状態?的なのがいた可能性もあるのでなんともですが。それとも単純に水中を浮遊していた卵か。

あと、水草の炭酸水浴はワンチャン耐えるミズダニがいそうですね。どこに潜んでいるのかわかりませんが。なので上記の2つの事例からミズダニが出た水槽にいるエビやカニや水草は…

もう永遠にミズダニとはおさらばできないかと思ったりしましたが、今回新たなリセット方法を思いついたので考察したいと思います。

   

トリプル熱湯リセット

そのリセット方法は、やや間をあけて3回熱湯でリセットするというものです。

ここからは簡単な図と共に考えたいと思います。

水槽リセット

まずこちらは現在の水槽設備の配置です。60には上部と投込フィルターの2つを付けており、45には外部2つと投込1つという布陣。あとはヒーターや流木やなんかも入っています。

    

ミズダニ リセット

そしてその設備全てと水の中にもミズダニがいると仮定します。なんなら魚たちのお腹の中にも生きてるミズダニの成虫とかいたらやだな… 成虫は茶色、幼虫は黄土色、卵は黄色で分けています。幼虫に関しては正確には卵から出てきたて〜成虫間近の間の何段階かあると思います。

    

ミズノロダニ

便宜上60と45同時にリセットということになりますが、避難水槽へ移した直後は恐らくこんな感じだと思います。全ての器具は熱湯でミズダニがいなくなりましたが避難水槽の方は水や魚の体、糞の中?のミズダニがまだ残っている状態。

     

ササラダニ

そしてしばらくすればその避難水槽の器具にもまたミズダニが定着するものと予想されます。

実はここまではこれまでやってきたリセット全てに共通しており、2回目のリセット時はこの避難水槽をデミリン浴状態にし、フィルターやヒーター、流木などは定期的に熱湯消毒して徹底的にミズダニの生存確率を下げていました。

     

水槽リセット

そのような対策を講じた結果、恐らく、上図の様な状態になったのではないかと思います。ほぼ、成虫は駆逐し水の中には肉眼ではわからない大きさの卵や幼虫が漂っていると。そして残念ながらデミリンは効かなかったと…

   

水槽の害虫

その状態で安心し、またそれぞれの水槽へ戻していたのです。故に、小さなミズダニや卵は永遠と残り続け、フィルターなどに定着して再び王国を築き上げ… 

これが、これまでのリセットの詰めの甘さだったのかなと。

     

水槽の小さい虫

結局はこうなっているわけなのです。では、どうする?

ここで今回の「トリプル熱湯リセット」作戦になってくるわけです。つまり、この幼虫と卵が少し育ち、フィルターや流木などに定着したところを見計らってもう一度同じ様に熱湯リセットを行う。さらに、そこからまたしばらくしたらもう一度行う。なんならダメ押しでもう1回やってもいいかもしれませんね。

水中を漂う幼虫たちが成虫になりまた卵を産み始める前に、あるいはまだ卵だったのが成虫になる前にリセットをするというのが肝心だと思うので、3回行うと良いのでないかと思っています。

ミズダニが卵から成虫になるのには3週間ちょっとかかるのではないかと思われ、リセット間隔をどうするかを今若干悩んでいます。1週間毎かなぁ。

そしてこの駆除作戦は魚への負担が大きいと思われるので、しっかり健康状態を見極めて行わなければなりませんね。

実は先日60cmの方は1回目のリセットを行ったのですが、幸いにもリセットの過程で魚たちの活性はやや上がっており、むしろ定期的にリセットするくらいの方がいいのでは?とまで思っています。

リセットはせっかく育ったバクテリアたちも0になってしまうので「B-4バクテリア」がかなり活躍してくれているのですが、この作戦の粗を探していた時、もし…もし仮にB-4が原因だったらなんて不吉な考えも頭をよぎってしまったので、次回のリセット時に使うかどうか若干悩んでいますw いや、B-4は悪くないとは思うのですが…

さてさて、これで何年も続くミズダニ戦争とおさらばできるのか。結果がわかるのは結構先ですが、ご報告いたします。