google-site-verification: google15eff406c7aca11e.html

コリドラスとpH

2020年2月27日設備紹介, 飼育ノウハウ

本日は、前から取り組んでいたコリドラス水槽の弱酸性化について書きたいと思います。

コリドラス本水槽

コリドラスの飼育に適しているのは中性~弱酸性とのこと。(バルバートゥスなんかがいるスクレロミスタックス属なんかはまた少し違うのかな。)

種類によっては「弱酸性の落ち着いた水で飼育してほしい」という一文が図鑑なんかに書いてありますね。彼ら本来の魅力を引き出せるよう、可能であれば通年弱酸性で飼育したいと思ったわけです。

前回の記事でも書いたように、最初はやりたいように水槽をセッティングしたので、あとからpHのことを考え、輝板石を撤去したり、ソイルコーナーを作ってみたりしましたが、実はその都度pHはチェックしていました。

試薬による検査の結果

まず、家の水道水のpHを調べると、若干アルカリ寄りの中性でした。

テトラpHテスト

いつも使っているテトラpHテスト。結構頻繁にpHを見ているので、測定器を買おうかとも思いましたが、それはそれで面倒な気もしたのでこちらを使っています。なんか校正とか苦手そうだし(;´Д`)

我が家の標準のpHはこんな感じということですね。まぁ大体どこもこんな感じなのかな。

流木も結構入っており、それらは水質を酸性に傾けますが、もう何年も使っているのでその効果は薄いと思われます。タンニン出し切ったかな。

そしてそれよりも、大磯砂の弱アルカリ性に傾ける効果の方が大きく出たのか、あるいは当時は水面近くをポンプで波打たせていたので水中の酸素量が増えたせいか、コリドラスたちを導入後しばらくしてpH検査をしても同じような数値でした。むしろ少し青色が濃くなったような?

   

そこで、次に打った手がこちら。

マジックリーフ

マジックリーフです。枯葉です。なんかこう、アクアリストなら誰しも思うのでしょうが、石や砂、流木や枯葉をお金出して買うっていうのは、見る人から見たら「What’s !?」って感じなんでしょうかねぇ(´Д`) それでも買うんだ!

この枯葉は、流木と同じようにタンニンが染み出して水質を弱酸性のブラックウォーターに変えてくれるという代物。以前に水草水槽に使ってたやつの残りがあったので入れてみました。ただ、60cmレギュラーにこの量だと・・・って感じだったので、合わせてこちらも増やしました。

パワーハウス微酸性

パワーハウスの微酸性Sサイズです。フィルターに新規導入しました。

フィルターは2台つけているので、突然両方替えるとバクテリアが減ると思い、1ヶ月ほどずらして合計1L導入。マジックリーフの効果と合わせて「これで完璧っしょ」と思い数日後にまたpHをチェックすると…

テトラペーハーテスト

んー…ほぼ変わりないような、気持ち濃い青から濃い緑になったような。そんな感じでした。

なるほど思ったより効果ないか―と次の作戦を考えていた時、ふと思ったのは「そもそも水換えの時に若干アルカリ寄りになるのでは?」ってことで、思い切って買ったのがこちら。

テトラPH/KHマイナス

買った時、ついにここまで来ましたか…って思いましたね。存在は知りつつも買うことはないだろうと思っていたアイテムです。

こちらはカルキ抜きなんかと同じような手軽さで水のpHと炭酸塩硬度を下げることができる水質調整剤です。

試しにいつもの水換えケースに程よく水を入れ、ふんふ~ん♪みたいな感じでポタポタ垂らし、よくかき混ぜてpHチェックしてみたら 「What’s !?」っていうくらい濃い黄色に。一瞬で強酸性になりました(;´Д`)焦るわー

その後しっかり使用量を心得て加減をし、しばらくは水換え時のみ弱酸性の新水を入れていました。この「弱酸性の新水」って言葉、なんかときめくよなぁ。熱帯魚人生で初めてお目にかかったんじゃないだろうか。弱酸性の新水。いい響きだ。

さて、それからしばらくそんな日が続き、頃合いかな?と飼育水のpHを見てみると・・・あまり変わってない(´Д`;)ん?

なんとなく薄々感じていましたが、やはり根本的な問題なんだなと判断し、先日の「ソイルコーナー作戦」を決行したのです。

コリドラス、ソイル

こちら。水槽左奥に約1Lのソイルコーナー「コリドラス農場」を爆誕させました。

ソイルにはいろんな効果がありますが、大体は水草の育成用に販売されており、水質を弱酸性にしてくれますね。僕が買ったのもまさにそれです。チャームさんのLeaf Pro Soilというやつですね。

この農場を設置して二日後のpHチェックは震えましたね。

pH、弱酸性、水槽

なんと、美しい弱酸性になっているではありませんか! こんなことは初めてですよ。感動したなぁ。(ちなみに、最後のテストだけ水量を減らしているのは、テトラペーハーテストの商品レビューにあったコメントを参考にしています。通常は5mlに対して7滴ですが、2mlに対して3滴でやってます。)

コリドラスたちは当初、この農場を「既読スルー」していましたが、しばらくして警戒心もなくなり、トカンチーニョとアルクアートゥスはこの農場にいる方が多いかもですね。旧アルマは未だに未読スルーかも。

そしてこの「黒い底床」の効果なのか、アルクアートゥスは黒アーチラインより下の模様が若干増えてきています。これはつまり、僕が夢見た「白いアーチラインが目立つアルクアートゥス」への第一歩なのでは!?

他にも体色に変化の出てきてる子もいたりと、今後に期待が高まります。

やはりコリドラスは弱酸性の水で飼育して初めて綺麗な発色になるのだろうか…それともソイル効果か…また追ってご報告します。